そば屋の常識を疑う蕎麦店
店舗名:新感覚蕎麦店 蕎麦DAYS
投稿者名:中山義和(店主)
メニュー名:純白のビアンカ塩麹ステーキつけ蕎麦
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世界進出を目指して出発したはずが・・・
蕎麦DAYSは2015年の年末に開業しました。
その後、数カ月はオープン特需が数か月
続きましたが、春になる頃には落ち着き
蕎麦屋の繁忙期の夏を過ぎ、秋になる頃
客足は激減。
新潟を世界へアピールするために
この蕎麦店を海外へ出店させるんだ!
この志しだけと勢いで開業した店主は
1年足らずで壁にぶち当たる。
当店の主力メニューは
「天ざる」に代表されるような
一般的な蕎麦屋メニューとは
一線を画しています。
蕎麦屋の概念を破壊したようなメニュー。
蕎麦屋の常識。
・蕎麦屋で野菜は摂れない
・蕎麦屋で豪快に肉は食べられない。
・そもそも満腹にならない。
蕎麦の上には海苔がちょっと・・・ではなく
豪快にタップリのお肉と野菜の乗っている。
おつゆには、ピリ辛なスパイスオイルが
浮いている。
コトバだけでは理解しがたい
蕎麦メニュー。
お客様からは
「どうやって食べるのか?」と
質問される日々。
もともとなかったものを売ることの
難しさをこれでもかと思い知らされる。
※そこで昨年21年に
こんな動画も作成しました。
そんな日々を過ごしながら
2018年に転機が訪れる。
新潟市麺類組合から一本の電話が。
全国麺類組合から
「全国ご当地オリジナル麺選手権」という
メニューコンペがあるので
蕎麦DAYSさん、変わったメニュー多いし
出てみない?
とお声がけを受ける。
なんでもやりたがりの店主は
すぐさま「やります!」と返事。
しかし、何を作るかはその時全く
思いついてもいなかった。
ある日、常連のお客様から
夜の一品料理で提供してた
新潟の新ブランド豚「純白のビアンカ」を
いつもの「つけ蕎麦」に乗せている肉に
替えて、ビアンカのステーキを
お蕎麦に乗せて出してくれ!
とのリクエストが。
そのお客様に提供後
直ぐに閃いた。
あ!これだ!
豚肉も野菜もお蕎麦も
全部地元新潟産がメイン。
そして、お肉の調理方法は
単なるポークソテーではなく
蕎麦屋らしく「和」を感じるイメージと
テイストに。
それが地元の著名醸造メーカーの
独特の旨味と甘みを兼ね備えた「塩麹」。
この地元素材を思いっきり使って
これで選手権の舞台に勝負に出よう!
と決めたのでした。
そんな経緯でメニュー開発を始めた
蕎麦屋の概念を覆す蕎麦メニュー。
お客様からは「塩麹漬け」のお肉のステーキね!
と言われますが、実は違います。
お肉をフライパンでさっと焼き目を
付けた後
塩糀はお肉の表面い塗り込みます。
こうすることによって
塩糀の使い過ぎを防げます。
そして
肉汁が出てしまうことも
防げるので
ジューシーなお肉の仕上がりに
なります。
しかし、いつの間にか
蕎麦DAYSの看板メニュー。
2022年の今でも
一番人気メニューです。
このメニューに本当に救われました。
そして、お客様が
必ず満足な笑顔をしてくださる
かけがえのないメニューです。
子の非常識な蕎麦を
ぜひあなたとあなたの大切な人と
是非お召し上がりください。
【蕎麦DAYSの蕎麦の特徴】
新潟県は広く、魚沼地方近隣には蕎麦栽培の
好適地が多く、魚沼=お米!のイメージが
先行してますが、実は蕎麦文化が
広く根付いている地域です。
今では全国にも知られるようになった
「へぎ蕎麦」は魚沼地方周辺地域の
代表的「郷土の蕎麦」です。
一方
そこから遠く離れた新潟市では、日本蕎麦の文化は
あまり大きく育たず、地元新潟の魚沼地方が
「米どころ」ではあっても「そば処」だと
知らない新潟市民も少なくありません。
蕎麦DAYSの商品コンセプトの一つ目は
「地元食材再発見」です。
なので
蕎麦は魚沼の蕎麦農家から直接契約して
その時期に合った品種を提供してもらっています。
もう2つ目つのコンセプトは
「全国の食材新発見」です。
全国的に蕎麦業界から最上質品種の一つと言われる
「常陸秋そば」種も配合して
心を込めて毎日蕎麦打ちをしています。
【純白のビアンカとは】
豚肉王国新潟県の誇る、新しい銘柄豚の
ブランド名です。
その特別な豚肉は、白の国からやってきた。
ビアンカとはイタリア語で「白」のこと。
つまり、純白のビアンカとは「白の中の白」。
空気の澄んだ長岡市柿町の高地で生まれた豚に
健康・美容成分に優れたヤスダヨーグルト※のホエイを与えて、
愛情たっぷりに育てました。
白い脂は、すっきりとした甘さ。白いホエイは、豚たちを健やかに。
白い雪が冬を彩る雪国新潟の地で生まれた、
「白の中の白」の名にふさわしい上質な豚肉です。
脂身の旨さが突出しており、いやなベタつきが一切なく
サラッとしていて甘みさえ感じる上質な脂が特徴です。
豚肉王国新潟で無数にブランド豚がある中、2017年に生産開始。
上質な肉質とイメージで最後発ながら、高級料理の並ぶ
婚礼料理にも採用され、すでにブランド豚としては
トップブランドの地位を確立しています。
しかしながら、生産量が少ないこと、高級路線が響き
業務利用が激減するコロナ禍で苦戦を強いられています。
※ヤスダヨーグルトは新潟県民が全国へ誇る
ブランドヨーグルトメーカーです。
ヤスダヨーグルトの「飲むヨーグルト」
是非飲んでみてください!
また、イタリアはホエイ飼育豚の聖地とも呼ばれており
イタリア語「ビアンカ」を当てたのは、イメージカラーの白
だけでなく、聖地イタリアのイメージも備えています。