▲画像:天然真鯛を3通りの食べ方で楽しめる『福津たい茶漬けコース』
店舗名:
農園野菜と大地の恵み となりのグリル
投稿者:
古賀 広宣
商品名:
玄界灘の天然真鯛を3度楽しむ♪ 老舗割烹・和食屋だらけの港町で味わう「花びら舞う創作洋風たい茶漬け」
商品説明:
玄界灘で水揚げされた天然真鯛。歩いて10分の距離にある漁港で水揚げされた活きのよい鯛を、
刺身・にぎり・茶漬けという3つの食べ方で味わう。
こりこりとした食感がしっかりと感じられる白身は刺身やにぎりで、
そして 甘く溶けていくはらみは茶漬で。
特に、鯛だしをかけてかき込む茶漬けは とろけるはらみの美味さと相まって
それはもう 至福のひとときが目の前に広がること間違いなし。
これは、そんな今ではこの港町の名物料理となった「洋風鯛茶漬け」誕生の物語です。
◆「たい茶漬けってどれも同じでしょ。」その一言で火がつき、
たどり着いた努力の結晶。
「県内有数の風情ある港町に迫る閉鎖の危機」
2014年5月10日 福岡県福津市。
九州・福岡県に、市をまたいで7つの浦が繋がる 広大な海岸線がある。
その海岸線は「筑前七浦(ちくぜんななうら)」と呼ばれ、
各市の漁師たちが集う、風情ある港町が点在していた。
福岡県福津市もその一つ。筑前七浦のちょうど中間に位置する福津市には
「福間漁港」と「津屋崎漁港」という、2つの漁港がある。
しかし、漁師の高齢化と後継者不足が慢性的に起こる中、
津屋崎漁港は漁師の廃業が深刻化、
そして福間漁港に至ってはなんと市の方針で「閉鎖」することが決まってしまった。
漁業の街、そして江戸時代以前より「交通の要所」「九州街道の宿場町」として栄えてきた
福津の港町の灯りが、今まさに消えようとしていた。
◆「もう一度、漁港に活気を取り戻したい!」
開業当初より、地元漁師が水揚げする魚介を鉄板焼きで提供する店として親しまれてきた
「地産地消系鉄板焼レストラン となりのグリル」。
もちろん漁港との繋がりも強い。
そんな、いつもお世話になっている漁港、そして漁師のピンチに
「自分たちに何かできることは無いのか・・」と考えた。
漁港、そして港町全体に活気があふれ 人が集まる、そんな何かが。
そして改めて 地域の漁師食堂や和食店を見直しているうち、
あることに気が付いた。
「この街の和食店・民宿・料亭はどこも「たい茶漬け」を扱っているなぁ。」
◆「見えた!一筋の光」
改めて行政の観光課担当者に尋ねると、ここ福津は
福岡県の漁港の中でも有数の漁獲量を誇り、
中でも真鯛の水揚げ高においては福岡No.1とのことであった。
「どおりでどこの店にも鯛茶漬けがあるわけか。」
そんな話で盛り上がるうち、ある企画が持ち上がった。
「福津市の様々な店の鯛茶漬けを、食べて回れるスタンプラリーをやろう!
これならきっと、多くの人が港に足を運んで、賑わうぞ!!」
早速企画を練り市に提出。それから8か月後、ようやく待望の企画が実現する。
記念すべき「第1回 ふくつの鯛茶漬けフェア」開催!
およそ1か月、市内11の飲食店が、自慢の鯛茶漬けを提供してくれた。
小さなイベントではあったが、それなりに盛り上がった。
フェアも終わり、参加者からの集まったたくさんのアンケート。
高評価を楽しみに開いてみると、以外にもそこには
「結局、鯛茶漬けってどれも同じだよね。」「3か所回ったけど違いが判らなかった」
「どれも同じだから、一回食べればもういいかな」
という多くの意見。
そんなアンケートに落胆し、改めて見返すと、
たしかに、どこもみな だし醤油とゴマで仕立てた「漬け」と呼ばれるたれに付け込んだ真鯛を
丼に持ったご飯の上に並べ、ねぎか三つ葉、のり・わさびを添えた、
一様に同じ形・同じ味のものばかりであった。
「これが鯛茶漬け、、確かにそうなんだけど」
でも、でも
「これではいけない。何か、新しい鯛茶漬けを作らなくては!」
そこからとなりのグリルの挑戦が始まる。
もとより鉄板焼きレストランであり、鯛茶漬けどころかドンブリすらない。
今回のフェアもジャンル外だからと、応援のみで参加さえしていなかった。
それでもこのままでは、この企画も、そしてこの港町も終わってしまう。
そこからおよそ1年後。
第2回鯛茶漬けフェア開催。
そこには、定番の丼と和食器の並ぶ御膳スタイルの鯛茶漬けの中、
白皿に洋食器、そして、食用花の花びら舞う「全く新しい鯛茶漬け」の姿があった。
◆「見た目だけじゃない。食べ方も提供方法も新しすぎる!」
となりのグリルの鯛茶漬けは全てにおいて常識外れ。
(※通常は、あらかじめどんぶりに盛られたご飯の上に鯛の切り身がのり、熱々のお出しかお茶を
つけて一緒に提供されるのが定番スタイル。)
①まず最初に、鯛のほぐし身と地元野菜をマリネし、グリルした前菜からスタート。
②次に、カリカリにグリルした鯛の皮が香ばしいサラダ
③そして黒練りごまをベースに作った特製の真っ黒いゴマ醤油クリームをからめた真鯛刺身と、
ひとくちサイズのミニ酢飯おにぎり。
ここで刺身としての天然真鯛を味わい、次いで酢飯にのせ「お寿司」としての味を楽しむ。
④その後、鯛めしで作った焼きおにぎりの上に 皮面をあぶった「真鯛のはらみ」を乗せ、
さらに 食べられるバラ「エディブルローズ」の花びらをあしらった、目にも鮮やかな鯛茶漬け。もちろん注ぐのは通常のお茶ではなく、鯛のアラから炊いた特製鯛出汁。
こうして、定番の鯛茶漬けファンをがっかりさせない工夫も施しつつ、
鯛茶漬けとしてはモチロン、刺身として、寿司として、更には鯛めしまでも
味わっていただける「洋風コース料理」としての鯛茶漬けが誕生したのです。
◆「箸休めのキワモノ」のはずが街の代表に
そんなこんなで生まれた、鉄板焼きレストランが提供する変わり種の鯛茶漬け。
この道何十年と言う和食料亭や割烹、民宿が軒を連ねる宿場町にあって、
キワモノの例外品、、、になるはずが、
なぜか今では、
街がおススメする「ニューウェーブ鯛茶漬け」の筆頭に(;’∀’)
▲今ではすっかりフェアの顔。表紙も飾ってます。
そんな、一風変わったいきさつから誕生した「洋風鯛茶漬けコース」。
皆さまにも是非、お楽しみいただけたら幸いです。
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【農園野菜と大地の恵み となりのグリル】
■住所:福岡県福津市花見が浜2丁目7‐13
■TEL:0940‐72‐4200