店舗名:
ビストロ トナリャオ
投稿者:
小林賢史
商品名:
究極のホテルカレー
私の作るカレーは通常のメニュー内にはありません。
なぜなら手間隙が掛かる究極のホテルカレーだからです。
ホテルカレーの定義は特にありませんが、私が料理人駆け出しの頃、
入社した時に作っていたカレーをほぼ再現するので勝手に『ホテルカレー』と名付けました。
と、いいながら私のアレンジで
現代に合う味に改良してます。
で、ホテルカレーって何やねん?
ですよね??
ホテルカレーとは、
カレーライスのカレーソースではなく、
私が作るのはソースカレーです。
なにがやねん?笑
簡単にいえばサラッとしたカレー。
白いご飯にかけると下に染みていく感じ。
タイ風のカレーをイメージして下さい。
私が若い頃、当時お付き合いしていた
女の子とのデート。
イキって、某ホテルでカレーを初めて
食べたときに思ったのは、
『なんじゃ?!このカレー!
めちゃ粉っぽいし、苦いやんけー!
誰が作ったんどいやー、作ったヤツ連れてこーい!』と、
当時の明石の田舎者のクソガキは
播州弁で思ってました、笑
そんなアホが料理人になり
今、飲食店オーナーとして
ホテルカレーをこの歳になって
再現して、、。
人生なんだか不思議で面白いですね。
実はこのカレー、
仕上がりまでトータル3日かかります。
なので、普段はやりません。
でっかい鍋が3日間も
火ぐち1個を占領して、鍋底に当たらないように木ベラで混ぜながらグツグツ、グツグツ、、。
3日間もここにあったら
マジ、じゃまです、笑
このホテルカレーですが、
まずは初日に玉葱、ニンニク、生姜を荒みじん切りしラードで大きな寸胴鍋で焦がさないようにアメ色になるまで炒めます。
そこに数種類ブレンドした香辛料とカレーパウダーを入れて粉気がなくなるまで辛抱強く炒めます。
もうこの時点でフランス料理屋さんではなく店中、カレー屋さんの香り、笑
そして翌日、別鍋で約6時間掛けてとった鶏ガラと香味野菜のブイヨンを入れて3時間木ベラで混ぜながら沸かします。
この日は鍋のまま一晩寝かせます。
翌日、フルーツチャツネ、フライオニオンを入れて3時間煮込み、塩胡椒で味を整えて裏ごしして完成。
ソースカレーですので
具材は入っていません。
目には見えませんが
数十個分の野菜が溶け込んでいます。
提供時には、
牛肉、豚肉、鶏肉、ミンチ肉、
お好きな具材を入れてオーダー可能な
万能カレー。
どんな食材にでも合います。
私のオススメは、魚介類。
お好みの魚介類を白ワイン蒸しにして
ホテルカレーをイン!
魚介類の味が染み渡りメチャクチャ合います!!
こんな感じに。
今回は海老、アサリ、ホタテ貝柱を入れました!
私がたまにしか作らない
『究極のホテルカレー』
食べたあなたはラッキーです!!