▲画像:リクエストの多い「はらぺこあおむし」バージョン
店舗名:
農園野菜と大地の恵み となりのグリル
投稿者:
古賀 広宣
商品名:
子育てに悩むママが涙を流し感謝した❕❕「ママの想い」が生んだ奇跡のサイドメニュー
『きっずベジ野菜ソーセージ』
商品説明:
◆きっかけは、《ひとりの母親の我が子への想い》でした。
2010年10月10日 福岡県福津市。
近所の農家さんの作る低農薬野菜と地元漁師の魚。
そして地域畜産家が大切に育てる牛・豚・鶏といった地産地消食材。
それらを目の前の鉄板で焼き上げ提供し、
地域の方々から「となグり」の愛称で親しまれるレストラン。
キッズルームやおむつ交換スペース、お子さまメニュー等も豊富に揃え、
「お子さまウェルカム‼☆」を全面に押し出すそんな店に、
ある時 ひと組の家族が食事にやってくる。
家族は3人。30代の母親と、その傍らに年を同じくする二人のこどもたち。
注文を決め、呼び出しベルを押す。
そしてやってきたスタッフに こう注文する。
『ハンバーグセットとお子さまランチ、あとおにぎりを一つ』
スタッフはキッチンにオーダーを通し、ほどなく料理が出来上がる。
運ばれてきた美味しそうな料理たち。ハンバーグセットは母親へ、
お子さまランチは女の子、そしておにぎりは男の子の前に置かれた。
「いただきまーす!」
何気ない、よくある食事の風景なのだが、スタッフはなぜだか少し違和感をおぼえた。
年の頃は5歳くらい、年子か はたまた双子かという子供二人であるのに、
1人はハンバーグやソーセージ、とうもろこしなど色とりどりなお子さまランチを食べ、
もう一人の子の前には、白いご飯にのりが巻かれた おにぎりだけが目の前に置かれている。
「これは何かのバツか、はたまた虐待か・・」
そんな考えがスタッフの脳裏に浮かぶ。
楽しそうに食事を続ける家族ではあったが、
どうしても おにぎりだけしか与えられない男の子のことが気になったスタッフは、
それとなく尋ねてみることにした。
「(男の子は)おにぎりがお好きなんですね♪」
すると母親は、少し困ったような、悲しいような顔をして、こう答えた。
「この子、アレルギーがあって、ソーセージもハンバーグも食べられないんです・・」
聞くと、男の子は卵や牛乳にアレルギー症状がでるとのこと。
スタッフは「・・悪いことを聞いてしまったな・・」と少し後悔し、
そそくさと持ち場に戻った。
その後仕事を続けながらも、どうにも もやもやが収まらないそのスタッフは
仕事終わりに他のスタッフに こう話した。
「卵も牛乳も使わずに、ソーセージ作れないのかな?」
すると、以前大手食品工場で勤務した経験のある別のスタッフは言った。
「作れるわけないじゃん」
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◆コチラのソーセージ、商品名は
「ママの魔法“きっずベジ野菜ソーセージ”」と言い、
となりのグリルのサイドメニューの一つです。
この商品は、そんな一組の家族の、ひとりの母親を笑顔にする為に作られました。
【ソーセージは副材料と添加物だらけ⁉ ハム・ソーセージの真実】
ソーセージは通常〔原料処理→塩せき→配合→充填→加熱→包装〕という工程で作られます。
工場の中では日々、ソーセージを作る為の機械に、原料となる肉の他、
大量の粉や液体などが加えられ、大型ミキサーで混ぜ込まれています。
もちろん、味の決め手となる調味料や主原料の塩、豚肉・鶏肉などは使いますが、その他にも
さまざまな粉や液体が原材として使われているのです。
その理由は、保存期間の延長や触感・風味の向上もありますが、
一番の理由は「かさ増し」。
それら原材料費が肉よりも安い(粉や液体)のおかげで、ソーセージメーカはなんと、
1kgの肉から約2kgのソーセージをを作ることが出来るのです。
【添加物、そして原価率との闘い・・】
そのような過程の中で、卵や牛乳・小麦粉といった原材料が多く加えられているソーセージ。
それらにアレルギーのある子供は当然 食べることはできません。
普段「子供連れに優しい店」「お子様大歓迎の店」として
さんざんアピールしておきながら、
食事を楽しめない子がいる現状を目の当たりにし、何もできない。
そのことがとても悔しく、いてもたってもいられませんでした。
「どんな子でも 笑顔でほお張れるソーセージが無いなら、自分たちで作ろう!」
そこから、となグりスタッフの挑戦が始まります。
しかし、いざソーセージ作りに取り掛かると、
ソーセージにとって卵や牛乳・小麦といった材料は、
ただ単に「かさ増し」に使われているだけではなく、粘りや触感、つなぎの役割など
ソーセージにとって大切な役割も担っていました。
それらをすべて省き、それでいて 子供たちが求める「美味しいソーセージ」に仕上げることは
予想をはるかに超える失敗と調整の繰り返し。
何度も何度も腸詰めの機械に押し込んでは、
まともな形状にならずちぎれたり、空気が入って破れたり、、、そんな失敗作ばかりが
キッチン内に溢れます。
しかも、かさ増しをせずに作るソーセージは、原材料費がかさみ、
たとえ完成したとしても、スーパーで販売されている他社製品のような価格では
販売できません。
それでも「とにかくあの男の子が食べられるソーセージを作りたい」という想いの一心で
となグリスタッフのソーセージ作りは続き、、
それから6か月の月日が経過しました。
【遂に完成! 7大アレルゲン不使用ソーセージ☆】
仕事の合間に研究を続けること7か月、
遂に夢にまで見たソーセージが完成しました!
原材料は豚肉・鶏肉と調味料のみ。
原価率の問題は、日ごろお世話になっている農家さんの
地域野菜をブレンドすることで解決しました!
更に、季節ごとの旬野菜を用いる為、ブロッコリーソーセージならしっかりとブロッコリーの風味が、玉ねぎのソーセージならその甘みが、しっかりと感じられるのです。
また、野菜の色味を活かすため「燻製しない」生ソーセージタイプに仕上げることで、ニンジンのオレンジやカボチャの黄色と言ったカラフルな色合いが、まるでクレヨンのようにはっきりと表れ、 見た目にも楽しい商品となったのです♪
【奇跡のような偶然、そして運命の瞬間が】
ようやく完成したそのソーセージには、
アレルギーで食べられないものがある子供や、野菜嫌いの子供でも美味しく食べてもらえるようにと願いを込め「きっずベジ野菜ソーセージ」という名前を付けました。
早速、店内POPを作成しラミネート、そしてディナーのメニューに挟み込んだ
まさにその日、
あの3人の家族が まさかの1組目のお客様として来店したのです。
それはまるで「奇跡の瞬間」でした。
ご案内してほどなくチャイムが鳴り、緊張と興奮を抑えきれないスタッフが駆け寄ります。
「早速注文してくれるかな♪」
誰もがそう期待していましたが、、、注文してはいただけませんでした。
「なぜ?」
奇しくもあの日と同じメンバーの出勤日、
あの時家族に話しかけたスタッフはもう 居てもたってもいられず、店長に
「あのお客様に、ソーセージをサービスしても良いですか?」
とリクエスト。店長も「そうだね」と快諾し、早速調理開始。
出来あがったグリルソーセージを早速家族のもとへ運びます。
「こちら新商品の、卵も牛乳も使っていないソーセージなんです。ぜひご試食されてください!」
そうお声掛けをしました。
すると二人の子のママはこう言いました。
「メニューを見て気にはなったのだが、まさかそんなはずはないと思って頼み切れなかった」と。
そんな半信半疑の母親に、スタッフは製造工程まで伝えながら、
本当に不使用であることを熱く話しました。
「それなら一口だけ、、」と母親は、フォークに刺したソーセージを 男の子に渡しました。
すると受け取った男の子は、すぐにママに尋ねます。
「ママ、これ、食べて良いの?」
うなずくママを見て、その子は少し慣れない様子でソーセージをパクリ。
次の瞬間、
「ママ、ソーセージ美味しい!!!」
と大興奮。たちまち1本、丸ごとほお張ってしまいました。
そしてママに聞くこともせず、2本目をフォークに刺して食べ始めます。
【ママの目には涙、そしていただいた感謝の言葉】
他にお客様のまだ来ていない店内。気が付くとその家族のテーブルには
3人居たスタッフは皆集まっていました。
そして、2本目のソーセージを笑顔でほお張る男の子を見て、
ママは涙を流しながら私たちに 声をかけてくれました。
「この子がソーセージを食べている姿を私は初めて観ました。テレビCMや給食で、他の子が美味しそうにソーセージを食べるシーンを目にする度に、申し訳ない気持ちと悔しい気持ちでいっぱいになっていました。それでも、この子がソーセージをほお張る姿を見ることは一生無いと思っていました。本当に、本当にありがとうございます」と。
それからそのご家族は、以前にも増して当店の常連さんとなっています。
そしてその後、そのソーセージは
「家でも食べさせてあげたい」「お弁当にも入れてあげたい」とのリクエストを戴き、
となりのグリル最初の物販商品・通信販売の商品となったのです。
そんな、
ひと組の家族との、奇跡と偶然が重なって生まれた
となりのグリルの「きっずベジ野菜ソーセージ」。
皆さまにも是非、お楽しみいただけたら幸いです。
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【農園野菜と大地の恵み となりのグリル】
■住所:福岡県福津市花見が浜2丁目7‐13
■TEL:0940‐72‐4200